試練を通して気づいた神様の存在と計画


ヨハン早稲田キリスト教会のある兄弟姉妹の証から:

 

現在早稲田大学理工学部の2年生です。
私は高校時代までは、高慢で口答えが多く、激しい性格の人でした。

それに高校時代は寮生活で散々悪事を働きました。
そんな生活の中、とうとう大学生になりました。
大学では誰でも強くなれると誘われ、
運動経験がなかったにもかかわらず、
空手サークルに入って空手を始めました。
しかし、その空手が極端に下手でうまく身につきませんでした。

その上、高校時代までは猛威を振るっていたはずの成績も転落していき、
失望の毎日を送っていました。

そんなある日、私はたまたま参加した大学のキャンパスでの
ゴスペルのイベントで、
同じ大学の先輩からクリスマスコンサートに誘われ、
教会に導かれました。一昨年のクリスマス前のことでした。

私はその時は無神論者でしたが、ピアノの経験があり、
音楽が好きだったため、ゴスペルソングを楽しむことが出来ました。

そしてその日、私は、人はみな罪人であり、
イエス・キリストは十字架の死でそれを許してくださったということを聞きました。

また、罪とは行動したときだけでなく、
心の中で思ってしまっても罪であるということも聞きました。
それで私は高校時代にやってきた悪事や
今までさんざん人を恨んだりしてきたことなどを思い出し、
心が痛みました。

クリスチャンではなかったのですが、
さすがに罪のことは認めざるを得ませんでした。
その日からは、その先輩と週一で聖書勉強するようになり、
イエスキリストの預言や誕生や死と復活の話や、
四つの法則などを学びました。

自分は罪人だということは身にしみて分かっていましたし、
神様はそんな私たちを憐れんでイエスキリストの十字架の死で
助けてくださったことや、
神様は御自身の計画で私たちを導いてくださっているなどと聞き、
嬉しい話だとは思いましたが、
さすがにクリスチャンになるのにはまだ抵抗がありました。

教会は、気が向いたときだけ行っていました。
そんなある日、私は空手で挫折しそうになり、
たまたま聖書を開き、こんな御言葉を見つけました。

「立っていると思う者は、
倒れないように気をつけるがよい。
あなた方を襲った試練で、
人間として耐えられないようなものはなかったはずです。

神は真実な方です。
あなた方を耐えられないような試練に
合わせることはなさらず、試練と共に、
それに耐えられるよう、
逃れる道をも備えていてくださいます。」
(第一コリント10:12・13)

このみことばで、私は元気付けられました。
それを期に、私はいろいろなことで挫折しそうになるたび、
聖書を開くようになりました。

それからは、私は教会に積極的に行くようになり、
イエス・キリストを救い主として受け入れることを決心しました。
その方が、自分は自信持っていろいろなことが
出来そうな気がしたからです。

また、初めは神を受け入れるのは弱い人がすることだと思っていて、
空手家として抵抗がありましたが、
空手をやれば肉体や精神は強くなっても、
罪に対しては強くなれないことがわかり、
そんな抵抗もなくなりました。

空手や学業で倒れそうになったときは、
それを必ず逃れられる神様からの試練だと思うことにより、
挫折せずに乗り越えられるようになっていきました。

それで、あれだけダメだった学業や空手は上達していきました。
「私を強めてくださる方のおかげで、
私には全てが可能です。」
(フィリピ4:13)
とあるとおりです。

それに、クリスチャンになってからは、
「神の計画」というものについて悟るようになりました。
その例として、一体何のために私は空手なんか始めたのか、
あんなに挫折を繰り返しながら
なぜやめなかったのかということがわかりました。

「神は知恵あるものに恥をかかせるため、
世の無学な者を選び、
力ある者に恥をかかせるため、
世の無力な者を選ばれました。」
(第一コリント1:27)

とあるとおり、神様は第一の証し人として
極端に下手で弱い私を選び、空手サークルに遣わしてくださったのです。
何度か挫折でやめてしまおうかなと思ったこともありますが、
それでもやめることがなかったのも
私は神に選ばれて導かれていたからではないでしょうか。

しかし、空手ということもあってサークルでは
上下関係が厳しく、直接の証が難しいので、
私はただ祈るくらいしか出来ませんでした。
しかし、それでも効果がありました。
なんと、サークルから二人、教会に導かれたのです。
まさに「恵み」です。

3年生になってサークルを引っ張る立場になったときには、
ぜひもっと積極的に証を行いたいと思っています。

ぜひ皆さんも自分の今置かれている立場・場所での目標を見つけ、
頑張っていかれることを祈ります。全てを主に栄光を帰します。